2018-01-17

生理学・解剖学的視点から考える私の筋肉の緩め方

理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、治療家の方へ

治療するにあたって筋肉を緩めようとしたことは皆さんあると思います。しかし、なんで筋肉か固くなるのか?なぜ筋肉が柔らかくなるのか?考えたことはありますか?このブログを読んでいるあなたは何度も考えているかもしれませんね。そこで今回は「筋肉の緩め方」について解説していきます。
筋肉が固くなるメカニズムが理解できると、どうすれば筋肉が緩むのか理解できるようになうと思います。
まずなぜ筋が固くなるか解説していきます。

私は筋肉の固さを三つに分けて考えています。一つ目は筋スパズム(筋攣縮)、二つ目は筋短縮、三つ目は滑走不全障害です。それでは一つ一つ解説していきます。

筋が固くなる理由①【筋スパズム(筋攣縮)】

関節周囲組織が物理的・化学的刺激を受けると痛みが脊髄を介して脳と筋肉・血管に伝わります。筋や血管に伝わった信号は筋攣縮と血管攣縮を引き起こします。長期に及ぶ筋血管攣縮は循環不全を引き起こし筋組織は変性していきます。変性した筋は発痛物質を放散します。発痛物質を脳が痛みとして感知すると、再び筋・血管は攣縮を起こし筋は変性し発痛物質を放散します。これが負のスパイラルとなり筋肉は固くなっていきます。

筋が固くなる理由②【筋短縮】

筋肉はアクチンフィラメントとミオシンフィラメントで構成されており、重なりあったものをサルコメアと言います。
関節を長い間使わなかったり、動かさないとサルコメアの数が減少し、逆に筋肉を伸ばすとサルコメアが増加します。
つまり、サルコメア(筋節)の数が少なくなると筋短縮が起きます。

筋が固くなる理由【筋の滑走不全】

筋肉は隣接した筋や、皮膚、靭帯、滑液包と連結を起こし、筋肉が短縮したり筋攣縮を引き起こしたりします。筋?筋、筋?皮膚、筋?靭帯、筋?滑液包、それぞれの組織間で滑走不全は起き、筋が固くなります。これが滑走不全による筋の固さです。

以上が、「私が考える筋肉の固さ」です。以下の動画ではかなりわかりやすく解説していますので見てください!必ずためになると思います。

筋の固さのメカニズムが理解できると、筋の緩め方もわかると思います!それでは早速「私が考える筋の緩め方」を解説していきます。
解説が簡単な筋短縮、滑走不全障害、筋攣縮の順で行なっていきます。

筋の緩め方

筋短縮を解決する方法

筋短縮はサルコメアの数が減少しているので増やせばいいのです。どうやって増やすか?それは簡単ですね、ストレッチです。ストレッチすることによってサルコメア(筋節)は増えます。
生理学的にはⅠb抑制のことです。Ⅰb抑制とは筋肉に持続的伸長が加わるとゴルジ腱器官が興奮し筋の緊張を低下させます。またゴルジ腱器官は筋腱移行部に多く存在するので、筋腱移行部にストレッチを加えることでより効率的に筋を緩めることができます。

筋の滑走不全障害を解決する方法

滑走不全障害は、筋?筋、筋?皮膚、筋?靭帯、筋?滑液包で起こるので、その組織間に指を滑らせらせて剥がしていきます。口頭や動画でお伝えするのは難しいので、詳しいやり方はセミナーでお伝えします。ここまで読んでいただいたのに申し訳ないです。

筋スパズム(筋攣縮)を解決する方法

筋攣縮を緩めるには生理学知識が少し必要になります。

Ⅰa抑制を使った筋の緩め方

筋肉は力を入れると反対側の筋肉が緩む性質を持っています。例えば上腕二頭筋に力を入れると上腕三頭筋は緩みます。四頭筋に力を入れるとハムストは緩みます。この知識を使って筋攣縮をなくしていきます。つまり全ての筋肉の主動筋と拮抗筋が頭に入っていれば、全ての筋肉は緩めることができます。

反回抑制を使った筋の緩め方

脊髄運動神経細胞で見られる自動制御のことです。反回抑制の主な作用は運動ニューロンの出力の利得を調整することです。難しい単語ばかりになってしまい、大変申し訳ないです(笑)なので、緩め方だけでも覚えてください!!
緩めたい筋肉を最大伸張から最大収縮まで動かしてあげてください。そして大事なことは、代償動作が全く入らないようにして誘導してあげてください。それを何度か繰り返してください、すると筋肉は緩みます。

以上が筋の緩め方です。以下の動画ではわかりやすく筋の緩め方をお伝えしています。ぜひご覧ください。

いかがだったでしょうか?治療家であれば筋をターゲットにして治療することが多いので今回の内容はかなり役に立ったのではないでしょうか?今回の内容が皆様の役に立っていることを願っております。
私のセミナーではもう少し筋が固くなる原因を詳しくお伝えし、実際に私がどうやってストレッチしているか、どうやってⅠa・Ⅰb・反回抑制を使って筋を緩めているかお伝えしています。さらに実技セミナーでは全員ができるようになります。もし興味がありましたら無料セミナーもありますので、気軽にご参加下さいね。

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